読みすすめていくうちに、認識を新たにしたのは
「国家というのは個々人の集合体で、決して一枚岩では無い」
ということ。
もちろん当たり前のことなんだけど、ナショナリズムの名の下に、その国家に属する個人に対してレッテルを張ったり、流されたりすることも多い。
それは、やはり便利だからなのだと思う。
今の世は考えることが多すぎて、ついつい思考停止したくなってしまう。
とりあえず、自分の側にいる人と同じことを言っていれば、その人と争わずに済むな、って。
けれどもそこで考えを止めてしまうことで、より遠くの多くの人を怒らせることになるとしたら?
「沈黙の艦隊」の、こんなフレーズを思い出した。
『人間は悪意より善意が上回っている?』
『不完全なYESで十分なのだ』
この台詞は決して絵空事では無くて、現実の話なのだと、強く認識した次第。
世界は地続きであると、あらためて認識する一冊でした。
そして、もうひとつ認識を新たにしたこと。
それは「居るところには居るものだな」ということ。
俺もまだまだ精進しないとね。
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