それまで、バーチャルアドレスの移転の際には、
telnet mta.example.com 25
して手でheloするという、実に原始的な手法を続けていた。
というのは、DNS切替直前までは、旧経路を活かしておきたいので、通常のメール送信でテストできない。
なので、現行のMXを参照しないように、設定済みの新ホストのSMTP(port 25)に直接接続して、新しいアドレスを受け入れるかどうかをテストしてた。
今回もそうしていたのだけど、数も多いしさすがにもあほくさくなってきて、こういうのをヘルプしてくれるようなクライアントは無いか、あるいはヘルパーコマンドの中に使えそうなものは無いか…と思って探していたら見つかった。
なんのことはない、sendmailコマンドで-bvオプションを使えばよいのだそうな。こんなふうに:
sendmail -f sender-address@example.com -bv address-to-test@example.com
通常のsendmailコマンドとは違って、メール本文は受け入れないし、メールが出されることはない。
けど、どのようにアドレス解決されて、どこへメールが飛ぶかをテストし、分析結果をsender-address@example.comに配信してくれるんだって。こんなメッセージが出る:
Mail Delivery Status Report will be mailed to <sender-address@example.com>.
ちなみに、-bvオプションの代わりに-vオプションを使うと、実際にメールを出してみて、その結果をsender-address@example.comに配信してくれる。
詳しくはADDRESS_REWRITING_README ドキュメントの最後にある デバッグセクション を参照するとよい(原文はこちら)とのことだよ。
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