マイクロソフトがGoogleAppsに対抗すべく、Outlook.comで独自ドメインの取扱をしているというのは、ほとんど知られていないんではないかと思う。
自分もたまたま機会があり知ることができたけれども、サービス自体がHotmailの延長に位置づけられているということが、そのままHotmailの(主に可用性についての)悪評と結びついてしまい、なかなか調べる気になれず。
そうはいっても、GoogleAppsの無償版の提供が終了してしまった今となっては、検討に値する無償サービスとしては最有力なので、いつかは試したいと思っていた。
ちょうど、S/MIMEの検証絡みで自由に使えるアカウントが欲しかったので、申し込んでみた。
----(ここ以下、5/22に加筆修正)----
早速、つまりS/MIME署名のついたメールをThunderbirdで送りつけたところ、charset=ISO-2022-JP,encoding=quoted-printableのメールが、まったくデコードされずに表示されてしまった。
あぁ、Hotmailの流れをくむサービスだけに、multipartもロクに処理できんのか、と、がっかり。
…ところが、これはウチの不具合だった。
postfixに仕込んでいたprefilterで(詳細はナイショ)でのヘッダ加工処理がバグっていて、boundaryが破壊されていたせい。
なので、Outlook.com以外のメールアドレス宛であっても、prefilterの処理を通る宛先、つまり外部へのメールは壊れてしまっていたことに、後になって気づく。
これを修正したら、ちゃんと普通のメールとして閲覧できた。
Microsoftのプロダクトだと思って、疑ってかかってすみません。
添付のS/MIME署名が検証できているのかどうか、画面に全くガイダンスが無くて分からないというのは、まぁ御愛敬でしょう。
一般的なMUA向けプロトコルとしてはPOP3しかサポートしていない(他にはExchange ActiveSyncをサポートしているそうな)のがチト難点だけど、GoogleAppsに代わるメールサービスをお探しの方は、ぜひ御検討ください。
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