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[XML] XMLが目指すモノ
06/07/2000 06:55 (投稿者:たかの)

xml-users-ML、もちろん購読しているのだけど、なんだか方向性の違いをずいぶん感じて、購読するのがツラい感じ。
なんでかって?
それは、今のXML界の中心人物が、アタマの固い人物ばっかりで構成されてるってことだ。

というのは、XMLマガジン寄稿者の一人でもある川俣さんは、XMLマガジンの出来映えにひどく不満らしい。
どういうことかというと、今回のXMLマガジン(Vol.1と呼ぼう)は、「データとしてのXML」に偏りすぎていて「文書としてのXML」がないがしろにされている、とのこと。

若干の誤解を恐れずにかいつまんで説明すると。
「データとしてのXML」というのは、データフォーマットの統一規格としてXMLを採用する、ということ。
「文書としてのXML」というのは、従来のHTMLに置き換わる、文書構造(見出しとかルビとか)を持ったフォーマットとしてXMLを採用する、ということ。

川俣氏曰く、「DB屋がXMLを解釈するとこうなる」という、典型的な見本、だそうで。

結局、データにしろプログラムにしろ、需要と供給の関係がなくては成り立たない。
今XMLの需要として注目されているのは、あくまで「データとしてのXML」だ。
これはXML-RPCを例に出すまでもなく、世界的な流れだと(俺は)思っている。
文書としてのXMLがスタンダードになるかどうかは、また先の話。少なくとも(サーバサイドでもクライアントサイドでもいいんだけど)、ちゃんと扱える処理系ができなければ話にならない。
少なくとも現状では求心力を持たない。

そういう意味で、今回のXMLマガジン(Vol.1)は、現状に即しているし、ムチャクチャいい本だと思う。
(俺自身、理解の足りない部分を補足するいい資料になってるし)
けど、川俣氏をはじめとする、XMLの重鎮さんたちは、そうではないらしいんだな。

xml-usersを読んでいると、どうも↑みたいな論調がハナについて、だんだん「だったらXML捨てて、別のフォーマット模索したほうがいいんじゃん?」という気分になってくる。
実際、そういう試みは今でもいっぱい出てきているのだ。hns然り、INCM然り。

コンダラーズは口は悪いけど、少なくとも理にかなった作業を続けている。
けれども、XMLの重鎮たちは、言葉遣いは丁寧でも、理想論ばっかりで「バータリー的な」XMLの利用法をえらく嫌っているらしい。
「じゃぁ、自分らみたいなデータ重視派は、XML使っちゃいけないの?」という気分になってくる。

なんだか、「オマエの小説なんて読む気もしないが、オマエの文体は気にくわないから直せ」みたいな論調の気がして、どうも賛同できないのだ。

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