要するに、GPLはあくまでライセンス(許諾範囲)を規定するものであって、これに違反した場合の対処については、権利者(つまり著作権者)にゆだねられるんですな。
しかも、GPLに従うとすれば、権利者は配布の差し止め、もしくはソースコードの公開「のみ」を求めることができ、たとえば金銭的な賠償を求めることはできないのではないか、と(このへんは想像)。
これでは、弱小(貧乏ともゆう)プログラマの成果物を狙って、GPL違反を承知で不法に商用利用する輩が出てきてもおかしくない。
権利者が権利を行使(ソースコード公開せい!)するための支援機関が欲しい。
ついでに言うと、各国語訳だ。FSF(フリーソフトウェア財団)では、あくまで英文のみを公式文書として定めており、それ以外の各国語訳は非公式なものと定めている。
その理由は、非常に厄介な制約によるもの。
1) チェックするのが困難で費用が高くつく
2) 「公式な」翻訳に誤りが紛れ込むと、権利(コード公開を求めること)を行使できない可能性がある
うーん、と考え込んでしまうのであった。オカネ&時間の余っている誰かorどこか、なんとかしてくれないかな。
…胸に手を当てて考えてみると、自分もGPLに違反しているブツをひとつ抱えていることに気づく。まさか争うことはないと、すっかり甘えてはいるのだけど。
|