インストール方法はマニュアル通りなので省略。XIMをサポートしているアプリケーションなら、だいたいOK。GNOMEアプリケーションは使える。XEmacsも(XIMサポートを入れてあれば)動く。Netscape(+Lesstif-i18n)だって使える。
唯一の例外がXZ Editorだ。これはXZ BBSで事前に聞いていたとおりで、IMを巻き添えにして落ちてしまうようだ(起動後は全てのアプリケーションでIMが使えなくなる)。仕方ないので、XZだけは従来のATOK12SEを使うように、ちょっと環境設定する。
やり方はこうだ。マニュアルでは、kinput2xの起動を抑止してhtt(ATOK-Xの入力マネージャ)を起動することになっているけど、これを両方起動するようにしてしまう。TL4.0だと、.xinitrcをこんな感じにする。
if [ -x /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/atokx_client ] ; then
. /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/atokx_client
fi
if [ -x /usr/X11R6/bin/kinput2x ] ; then
/usr/X11R6/bin/kinput2x -atok -kana jis -server localhost &
elif [ -x /usr/X11R6/bin/kinput2 ] ; then
/usr/X11R6/bin/kinput2 -canna &
fi
もちろん、変換サーバはATOK-XとATOK12SEの両方が起動していないとダメ。ひょっとするとポート番号が違うだけでプロトコルは一緒かもしれないけど、調べるのが面倒なのでやっていない。
続いて、XZを起動するためのwrapperスクリプトを書く。かなり適当だけど、いちおうちゃんと起動するぞ。
#!/bin/sh
XMODIFIERS="@im=kinput2" exec /home/takano/.xz/xz $1 $2 $3 $4 $5
「/home/takano/.xz/xz」には、実際に起動するxzのパスを指定する。スクリプトはPATHの通ったところに転がしておく。誤ってxzを直接起動してしまわないように注意すること。
実際のATOK-Xの使用感だけど、雲泥の差。ちょっとダメなのが、Lesstif-i18nのカーソル位置を捕捉しきれていないみたいなところかな。でもこれはATOKではなくLesstifが対応すべきところのような気がする。
これで原稿書くスピードが上がればいいのだけど(苦笑)、なかなかそうもいかないんだろうな。
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